1. 継続通院の中での主訴 ── 部活バスケで右足を痛め、試合に出られない
N様は広島市西区にお住まいの10代男子で、部活動でバスケットボールに真剣に取り組む学生アスリートです。当初のご相談は「3ヶ月前に部活で右足を痛めてから、思うようなプレーができない」というもの。試合に出ても1分半しか出場できず、ディフェンスで相手についていけない、オフェンスで切り込めない、リバウンドに飛べないという状態が続いていました。
周囲から「何のために残ったの」と思われているような状況で、精神的にも追い詰められていました。バスケットボールは、ジャンプ・ダッシュ・急停止・方向転換など、足に大きな負担がかかるスポーツです。右足を痛めることで、これらの動作すべてに支障が出て、本来の力を発揮できなくなっていました。「怪我をする前と同じようにプレイしたい」── その一心で、井口台のてあつい整体院を訪ねてくださいました。
2. カウンセリングと評価 ── 局所の痛みと “身体を使いこなす感覚” の未回復
初回のカウンセリングでは、いつから痛みが始まったのか、どのような動作で痛みが出るのか、日常生活や部活での支障を丁寧に聞き取りました。加えて、バスケの試合内容やプレイスタイル、チームでの役割にも耳を傾け、単なる痛みの対処ではなく “選手としての復帰” を目標に施術方針を組み立てました。次のような状態が観察されました。
- 右足に足を伸ばす動作でも痛みが出る状態
- 太もも(特に大腿部)の顕著な硬さと張り
- ふくらはぎの固定化した緊張
- 怪我をかばう代償姿勢による左右の筋肉バランスの崩れ
- ジャンプ・急停止・方向転換の動作に “迷い” が生じる
- 試合出場時間の制限とチームに貢献できない申し訳なさによる精神的負担
これらは、ブレシア®(brascia®/商標登録 第6920621号)の視点で読み解くと、単なる怪我の後遺症ではなく、痛みが軽減しても “身体を自分のものとして自由に動かす感覚(Body Ownership)” が怪我以前の状態に戻っていない と評価できました。特に、怪我をかばう動作が3ヶ月続いたことで、脳が “痛みが出るかもしれない” と予測回避してしまい、本来の動きが制限されていた ── これがN様の状態の核でした。
3. 施術内容 ── 中枢→末梢で Body Ownership を段階的に再構築
ブレシア®の原則である「中枢→末梢」の順序性に沿って、次のステップで施術を組み立てました。
- 感覚入力の再整理:脳への感覚入力の質を整え、身体感覚の再校正を促す
- 電気刺激による筋トーン調整:太ももを中心に電気刺激で筋肉の緊張を段階的に緩和
- 手技による左右バランス調整:怪我側と非怪我側の筋肉トーンを揃え、身体全体のバランスをリセット
- ストレッチによる可動域回復:太もも・ふくらはぎ・アキレス腱の柔軟性を段階的に取り戻す
- 継続の中での Body Ownership 定着:反復と時間で “身体を自分のものとして使いこなす感覚” を新しいデフォルトとして定着
施術中は「痛くない?」「大丈夫?」と常に声をかけながら、N様の反応を見ながら適切な強度で施術を進めました。加えて、担当スタッフ(安藤京志郎)自身がバスケの試合を観戦に行くほどN様の競技活動に関心を持ち、施術中もバスケの技術的な話題を交えながら、身体面だけでなく精神面のサポートも行いました。
4. 3ヶ月週1回の経過 ── “動ける身体” から “動きたい方向に迷いなく動ける身体” へ
ここで重要にお伝えしたのは、「痛みが取れて終わりではなく、”けが前のパフォーマンス” が発揮できるまで一緒に歩みましょう」という点でした。Body Ownership の再構築には反復と時間が必要だからです。
| 段階 | N様の状態 |
|---|---|
| 初回来店時 | 右足を伸ばすだけで痛み・試合1分半で交代・走ることも困難 |
| 初期段階(1ヶ月目) | 局所の痛みが軽減・筋肉の緊張が段階的に緩む |
| 中期段階(2ヶ月目) | 試合出場時間が延び、動きの “迷い” が減少 |
| 3ヶ月目(現在) | けが前と同じレベルでプレー可能・Body Ownership 再獲得 |


5. N様からのメッセージ ──「けがをする前と同じくらいのパフォーマンスが出せるようになりました」
継続施術のなかで、N様からいただいた直筆のメッセージがこちらです。

「3ヵ月前に部活で右足を痛めて、思うようなプレーができませんでした。週に1回3ヵ月通って、けがをする前と同じくらいのパフォーマンスが出せるようになりました。
最初は試合に出ても1分半しか動けなくて、”何のために残ったの” って思われているような気がして、精神的にもきつかったです。でも、通いはじめてから徐々に動ける時間が長くなって、ディフェンスでも相手についていけるようになりました。安藤先生がバスケの話も一緒にしてくれて、身体だけじゃなくて気持ちの部分でも支えてもらえたのが大きかったです。今は本当にけが前と同じように動けます。ありがとうございました。」
N様のケースは、「部活のけがからの復帰は、痛みが取れることがゴールではなく、”身体を自分のものとして自由に動かす感覚(Body Ownership)” が戻ることこそが本質」ということを示す、非常にわかりやすい経過記録です。段階的で無理のない施術計画、競技特性を理解したアプローチ、そして選手との信頼関係 ── この3つが揃うことで、学生アスリートは怪我前のパフォーマンスを確実に取り戻すことができます。これがブレシア®の枠組みで捉えるスポーツ復帰ケアの本質です。
広島市西区井口台・井口・新井口・西広島・草津・古江・庚午周辺で「部活のけがで思うようなプレーができない」「病院では”もう大丈夫”と言われたのに本来の動きが戻らない」「試合に出られる時間が短くなった」というお悩みをお持ちの学生アスリート、保護者の方は、N様の経過記録を参考に、Body Ownership を再構築する反復ケアという選択肢を検討してみてください。
関連記事
本ケースの理論解説:
- ▶ 部活のけがから「けが前のパフォーマンス」に戻る本当の意味 ── Farb 内受容感覚理論から読み解く Body Ownership の再構築
- ▶ なぜ整体は”痛みが消える”だけでなく”身体を知る”体験になるのか ── Farb 内受容感覚理論から読み解く”身体との対話”の再構築
関連症状ページ:
ブレシア®の概念体系:
※ 本記事は当院に通われたお客様(N様)の同意のもと、経過の事実を中心に記録しています。
※ ブレシア®(brascia®)は医療行為の代替ではなく、状態把握とケアの質を高めるための独自フレームとして運用しています。
※ 症状の感じ方や変化には個人差があります。同様の結果を保証するものではありません。
※ 症状によっては医療機関の受診が優先となる場合があります。
※ 本文書はEmaps株式会社が著作権を保有します。無断転載・二次利用を禁じます。商標登録 第6920621号。
