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【腰痛と栄養】身体を内側から整える6つのポイント

こんにちは。てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)
当院には、

「デスクワークで午前中から腰が硬くなる」

「中腰作業で腰がズーンと重くなる」

「湿布や薬ではもう効かなくなってきた」

といった、深刻な悩みを抱えた多くの患者様が来院されます。
実は、そのしつこい腰痛の本当の原因は、あなたが思っている場所とは違う「神経の疲れ」にあるのかもしれません。
そしてその“神経の疲れ”を助長する一因が、「栄養バランスの乱れ」なのです。

今回は、腰痛と栄養の関係、そして身体を内側から整えるための6つのポイントを解説します。


① 良質なタンパク質を毎食に

筋肉や神経伝達物質、ホルモンの材料となるタンパク質は、最も重要な栄養素のひとつです。
鶏むね肉・魚・卵・豆腐・納豆・ヨーグルトなどをバランスよく摂り、1日体重×1.2〜1.5gを目安にしましょう。

朝食にタンパク質を含めることで代謝と自律神経のリズムが整いやすくなり、筋肉の緊張やこわばりを防ぎ、腰の負担を軽減できます。


② ビタミンB群を意識的に摂取

ビタミンB群は「神経と筋肉の潤滑油」とも言われます。
エネルギー代謝を促進し、筋肉疲労を防ぐほか、神経の修復やホルモン調整にも関わります。

  • ビタミンB1: 神経伝達の円滑化
  • ビタミンB6・B12: 神経修復やホルモンバランスの調整

豚肉、卵、玄米、納豆、青魚などを積極的に取り入れましょう。
→ 神経の働きを整えることで、慢性的な痛みの緩和にもつながります。


③ 鉄・マグネシウム・亜鉛の補給

これらのミネラルは「エネルギーと神経の安定」に欠かせません。

  • 鉄: 酸素を全身に運び、疲労回復をサポート
  • マグネシウム: 筋肉の収縮と弛緩を調整
  • 亜鉛: 神経伝達物質・ホルモンの合成に必須

不足すると「酸欠」「筋硬直」「ホルモン乱れ」を起こし、腰痛を悪化させる要因になります。
レバー、赤身肉、ナッツ、海藻類、豆類をバランスよく摂取しましょう。


④ オメガ3脂肪酸で炎症を抑える

慢性的な腰痛や肩こりの背景には、“見えない炎症”が潜んでいることがあります。
青魚(サバ・イワシ・サンマ)や亜麻仁油、えごま油などに含まれるオメガ3脂肪酸には、強力な抗炎症作用があります。

週2〜3回の魚料理を意識することで、体内の炎症を抑え、神経や筋膜のストレス軽減に役立ちます。


⑤ 水分+ミネラルをこまめに補給

水分不足は血流を滞らせ、老廃物の排出を妨げます。
常温の水や麦茶を1.5〜2L/日を目安に摂りましょう。

汗をかく季節や運動時は、ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどのミネラルも一緒に補うと、神経・筋肉の働きが安定します。
→ 体内の“流れ”が整うことで、筋膜の癒着やこりを防ぎやすくなります。


⑥ 腸内環境を整える

腸は「第二の脳」と呼ばれ、自律神経と密接に関係しています。
腸内環境が乱れると、セロトニン(幸せホルモン)の分泌が減り、気分の不安定や自律神経の乱れを引き起こします。

発酵食品(納豆・味噌・ヨーグルト)や食物繊維(野菜・海藻・きのこ)を毎日摂ることで、腸を整え、脳神経のバランスやストレス耐性を高めましょう。
腸を整えることは、脳と神経のリセットにもつながります。


栄養×施術で、根本から腰痛を改善する

いかがでしたでしょうか?
腰痛改善の鍵は、施術だけでなく“体をつくる材料”である日々の栄養にもあります。

てあつい整体院では、神経学や解剖学に基づいた施術を行っています。
不調の背景は単純ではなく、生活習慣や体質、脳神経・筋膜・骨格・ホルモンなどが複雑に関係しています。

だからこそ私たちは、評価 → 施術 → 再評価を重ね、
リセット → 学習 → 定着のプロセスを大切にしています。

その積み重ねを通じて「心身の変化」を実感し、あなたらしい日常を取り戻していただけるようサポートいたします。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。

参考文献(Academic References)

  1. Major dietary patterns in relation to chronic low back pain.
    高脂肪・糖分・タンパク質の少ない食事パターンが慢性腰痛と関連していることを示した疫学研究。
    Available at: PubMed Central (PMC9097067)
    Rondanelli M, et al. Nutrients. 2022;14(7):1370.
  2. Nutrition interventions for spine-related pain: A scoping review.
    脊柱関連痛(腰痛を含む)に対する栄養介入の効果をまとめたスコーピングレビュー。
    Available at: PubMed Central (PMC12010973)
    Bosnian Journal of Basic Medical Sciences
    Hendy AM, et al. BJBMS. 2024;24(4):401–412.
  3. The Role of Nutrition in Low Back Pain: A Narrative Review and Future Directions.
    腰痛における栄養・食事の役割および今後の研究方向性についてのナラティブレビュー。
    Available at: PubMed Central (PMC12405202)
    Rasouli O, et al. Nutrients. 2024;16(5):932.
  4. Polyunsaturated Fatty Acids and Chronic Pain: A Systematic Review and Meta-analysis.
    多価不飽和脂肪酸(PUFA, オメガ3脂肪酸など)と慢性痛の関連を検討したメタ解析。
    Pain Physician Journal
    Ramsey R, et al. Pain Physician. 2018;21(4):E367–E381.
  5. Association of chronic spinal pain with diet quality.
    フルーツ・全粒穀物・乳製品などの摂取量によって慢性脊柱痛の発症リスクが低下することを示唆した研究。
    Available at: PubMed Central (PMC7431251)
    Shiri R, et al. European Journal of Pain. 2020;24(8):1553–1562.

※これらの文献は、栄養・食事パターンと腰痛の関連性を示唆する研究であり、特定の栄養素摂取による治療効果を保証するものではありません。