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ぎっくり腰でも、いきなり腰は触らない ── 評価起点が筋膜(L2)でも顔から入るブレシア®の順序設計

この記事について
ぎっくり腰・寝違え・坐骨神経痛・慢性腰痛でお悩みの方へ。
「痛いところをすぐ何とかしてほしい」という気持ちはとてもよくわかります。でも、急性期ほど「痛い場所からは触らない」のが正解です。
てあつい整体院が独自技術ブレシア®(brascia®)を用いて、なぜ主訴の部位ではなく、顔面・三叉神経から施術を始めるのか、その臨床的根拠を解説します。

「腰が痛いのに顔から?」── その順序には理由がある

ぎっくり腰・寝違えで当院に来られた方が、最初に驚かれるのが施術順序です。

「腰が動かないのに、最初に目を検査された」
「肩甲骨が張っているのに、顎関節を触られた」
「ハイボルトも楽トレも使うと聞いたけど、最初は顔からだった」

これは、ブレシア®原典で明文化された「評価起点Layerと介入入口の分離原則」に基づいた、意図された設計です。


ブレシア®とは(前提)

ブレシア®(brascia®/商標登録 第6920621号)は、Brain(脳)とFascia(筋膜)を統合した独自のニューロソマティック臨床モデルです。Emaps株式会社(柔道整復師・鍼灸師/技術経営修士・宇土善之 考案)が体系化しました。

てあつい整体院は、ブレシア®を運動器機能管理領域(腰痛・肩こり・坐骨神経痛・急性期対応)に特化して運用しています。機器(楽トレ・ハイボルト・トムソンベッド等)と手技を多角的にスタッキングする設計が特徴です。

ブレシア®の全体像・概念体系は原典を参照:
ブレシア®原典


ぎっくり腰・慢性腰痛の本体はどこにあるのか

ブレシア®の5Layerモデルで、運動器の痛みは次のように読み解きます。

Layer 名称 腰痛・ぎっくり腰での典型的な状態
L1神経制御層急性期:防御反応が最大化/慢性期:入力ノイズ増大
L2筋膜構造層腰部・臀部・大腿筋膜の拘縮、テンセグリティ破綻
L3圧制御層呼吸の浅さ、腹腔内圧の崩れ、腰部不安定
L4体液循環層末梢感作・中枢性感作(慢性痛化の本体)
L5ホルモン代謝層慢性炎症・回復力低下

急性期のぎっくり腰は、評価起点LayerとしてはL1(防御反応の固定化)とL2(筋膜拘縮)が中心です。しかし慢性化している腰痛・坐骨神経痛の場合、L4・L5まで制約が深まっていることが多い。


「痛い場所=触る場所」ではない

多くの整体・整骨院では、主訴の部位(腰・肩・首)に直接アプローチする施術が一般的です。しかしブレシア®は、評価と介入を明確に分離します。

原典で明文化された最重要原則

評価起点Layer(何が制約か)と介入入口(どこから触るか)は別の概念である。
評価は深い層(L5→L4→L3→L2→L1)を先に疑う。
介入は常にPhase1(L1/顔面・三叉神経)から入る。

「評価起点Layerが筋膜(L2)でも、介入は顔から入る」。これが急性期対応で特に重要な理由を、以下で説明します。

この原則の詳細解説はハブ記事へ:
【ブレシア® 新設原則】評価起点Layerと介入入口は別物である


なぜ急性期ほど「顔から」が重要なのか

ぎっくり腰・寝違え・急性の坐骨神経痛の発症直後は、神経系が防御反応を最大化させた状態にあります。

この状態は、ブレシア®の3タイプ分類でいうとType A(交感神経優位型)、あるいはType A+B混合型に該当することが多い。過緊張・過警戒・痛みに対する過敏化。いわば「身体全体が臨戦態勢」に入っています。

最上位思想:「身体は、『安全』なときにしか変わらない」

「身体は、『安全』なときにしか変わらない」

この臨戦態勢の状態で、いきなり腰(L2)に手技を入れたらどうなるか。

  • 筋膜は、防御反応が解除されていない限り、深部まで整わない
  • 強刺激・深部刺激を急性期に入れると、かえって炎症が強まる
  • 結果として「施術直後は楽でも、翌日にもっと悪化する」ケースが起きる

だから原典は、急性期はPhase 1中心。強い筋膜リリース・深部刺激は禁忌と明確に規定しています。

介入はまず顔面・三叉神経への振動刺激、眼球運動、顎関節調整から入り、ニューロセプション(身体の安全感知システム/Stephen Porgesのポリヴェーガル理論)に「今は安全」というシグナルを入れます。神経系が「安全」と認識した後、ようやく腰に触れる条件が整います。


てあつい整体院での施術順序(急性期の例)

ブレシア®の因果逆順モデルに沿って、急性期にも対応できる順序で施術します。

施術の3段階

【Phase 1】安全の再構築(L1・軸①) ── まず顔と神経系から

  • 目の検査・眼球運動
  • 顎関節チェック・調整
  • 三叉神経への振動刺激
  • (急性期の場合)ハイボルトによる鎮痛・神経系への入力

ここで神経系が「今は安全」と感知できる状態を作ります。呼吸・バランス・痛みの質に変化が出てから次へ進みます。

【Phase 2】入力の再設計(L2・L3・軸②③) ── 次に構造と機能

  • トムソンベッドによる姿勢・歪みの調整
  • 筋膜調整(腰・臀部・大腿・体幹)
  • 呼吸・腹腔内圧(L3)へのアプローチ
  • (必要に応じて)楽トレによるインナーマッスル強化

機器と手技の多角的スタッキングにより、脳と身体の統合(インテグレーション)を促します。これがてあつい整体院の強みです。

【Phase 3】流れの回復(L4・軸①③) ── 最後に体液の出口

  • 左鎖骨下リンパ還流
  • 体液・循環の流れを整える
  • 慢性化している場合は特に重要

ここで「戻らない構造」をつくります。

急性期と慢性期で重み付けが変わる

原典は次のように規定しています。

  • 急性期:Phase 1中心。強刺激禁忌。神経系の鎮静と安全確認を優先
  • 慢性期:Phase 1→2→3のフルフロー設計。L4まで届けて「戻らない構造」を作る

順序(Phase 1→2→3)は不変ですが、各Phaseにかける時間・強度・機器の選択が、急性/慢性で変わる。ここにブレシア®の柔軟性があります。


「幅広い症状に対応」の裏にある設計思想

てあつい整体院は慢性腰痛を中心に、寝違え・ぎっくり腰・捻挫・坐骨神経痛など幅広い症状に対応しています。一見「何でも屋」に見えるかもしれませんが、その裏にはブレシア®という統一された評価・介入フレームがあります。

状態 評価起点Layer(典型) 介入入口 主に使う機器・手技
ぎっくり腰(急性期)L1・L2Phase 1(顔面・三叉神経)ハイボルト→手技(Phase 1主体)
慢性腰痛L2〜L4Phase 1(顔面・三叉神経)フルフロー(楽トレ・トムソン・手技・リンパ)
坐骨神経痛L1〜L2、慢性ならL4もPhase 1(顔面・三叉神経)段階設計(急性時はPhase 1中心)
寝違えL1・L2Phase 1(顔面・三叉神経)Phase 1→Phase 2前半で完結することも
自律神経系の不調L3〜L5、軸③④中心Phase 1(顔面・三叉神経)鍼・TNブレイン・手技の組み合わせ

主訴が何であれ、介入入口は常にPhase 1から。これが、幅広い症状に対応しながらも施術品質を担保する秘訣です。


他の整骨院・整体院と何が違うのか

比較項目 従来の整骨院・整体院 てあつい整体院(ブレシア®)
施術の入口痛みのある部位から顔面・三叉神経(Phase 1)から
評価の視点どこが痛いかどのLayerが制約か/どの神経モードか
機器の使い方単独で使う手技と組み合わせた多角的スタッキング
急性期への対応患部に対症療法Phase 1中心で神経系の鎮静を優先
慢性痛への対応患部のアプローチの繰り返しL4まで届けて「戻らない構造」を目指す

施術設計のまとめ

  • ぎっくり腰・急性期の本体はL1・L2(神経制御層・筋膜構造層)の問題が中心
  • 慢性腰痛・坐骨神経痛ではL4(体液循環層)・L5(ホルモン代謝層)まで制約が及んでいることが多い
  • どちらの場合も、介入は必ず顔面・三叉神経(Phase 1)から始める
  • 急性期にいきなり腰に強刺激を入れるのは禁忌
  • 機器(楽トレ・ハイボルト・トムソンベッド等)と手技を多角的にスタッキングするのがてあつい整体院の特徴
  • 「身体は、『安全』なときにしか変わらない」が全施術の最上位思想

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ブレシア®の概念体系・全体像:
ブレシア®原典(Emaps株式会社)

ハブ記事(この原則の詳細解説):
【ブレシア® 新設原則】評価起点Layerと介入入口は別物である

他ブランドでの同原則の展開:

てあつい整体院の領域ページ:
運動器機能管理領域(ブレシア®の臨床運用)


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