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腰痛と姿勢の関係

朝起きると腰が痛い…寝姿勢のせいかも?

こんにちは。てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)

当院には、「朝起き上がる瞬間に腰がズキッと痛い」「朝、起きたときが一番つらい」「マッサージではもう効かなくなってきた」といった、深刻な悩みを抱えた多くの患者様が来院されます。

実は、そのしつこい腰痛の本当の原因は、あなたが思っている場所とは違う『神経の疲れ』にあるのかもしれません。

今回はそのメカニズムを、専門家の視点から徹底的に解説していきます。

なぜ、寝ているはずなのに腰が痛くなるの?

本来、睡眠は身体を休め、回復させる時間です。
しかし、誤った寝姿勢や合わない寝具が、逆に腰へ負担をかけてしまうケースが少なくありません。

特に、以下のような状態は要注意です

  • 背骨の自然なS字カーブが保てていない
  • 筋肉が一晩中、緊張や圧迫を受け続けている
  • 骨盤の位置が崩れたまま固定されている

これらが続くと、「起き抜けの腰痛」や「動き始めのズキッとした痛み」の原因になります。

理想的な寝姿勢は「横向き or 仰向け(膝を軽く曲げる)」

横向き(膝を軽く曲げる)

  • 背骨の自然なラインが保たれやすい
  • 両膝の間にクッションを入れることで骨盤や股関節のねじれを防止
  • 妊婦さんや腰が弱い方にもおすすめ

仰向け(膝下にタオルやクッション)

  • 腰椎の反り(前弯)を軽減し、筋緊張を抑える
  • 膝下に少し高さを入れると、より腰が安定してリラックスできる

専門視点で解説|NGな寝姿勢とその根拠

❌ うつ伏せ(腹臥位)|腰椎・頸椎に最大の負荷

  • 腰椎前弯が過剰になり、椎間関節や靭帯に持続的なストレス
  • 首を左右どちらかにひねるため、頸部神経や関節に不自然な負荷
  • 朝のこわばりや“起き始め痛”の原因に

参考:Mayo Clinic, Medical News Today

❌ 極端な胎児型(横向き・深い膝曲げ)

  • 過剰な屈曲姿勢により、椎間板や筋膜へのストレスが増加
  • 慢性腰痛持ちの人ほど、この姿勢を取りがち

参考:BMJ Open 2019, PLOS ONE 2022

❌ サポートの弱い寝具(柔らかすぎるマットレス)

  • 腰とマットの間に空間ができ、腰椎が不自然に反りやすい
  • 背骨のニュートラルポジションが保てず、構造的なストレスが腰部に集中

参考:Sleep Biomed Central 2022, OARSI Journal

なぜこれらがNGなのか?

背骨の“ニュートラルポジション”を保てないから

臨床研究では、立っているときの自然な背骨のカーブ(S字)を寝ているときにも維持することが、腰痛予防に理想的とされています。

うつ伏せや極端な胎児姿勢は、このニュートラルから逸脱し、椎間板・靭帯・筋膜に非生理的な圧迫や伸張を与えると報告されています。

参考:BMJ Open, PLOS ONE, Mayo Clinic

睡眠の質が下がると、痛みの悪循環に

  • 慢性腰痛を持つ人ほど、寝返りが多く、睡眠の質が低下しやすい
  • 問題のある寝姿勢の時間が長い人ほど、朝のこわばりや痛みが強い傾向

起床時の腰痛を改善するために

てあつい整体院では、「寝姿勢が原因の腰痛」にも対応しています。

  • 骨盤のゆがみ
  • 姿勢保持筋のアンバランス
  • 脳神経の誤作動による筋緊張

こうした多面的な原因に対して、神経×筋肉×骨格の3方向からのアプローチを行っています。

また、お一人おひとりに合った寝具・寝方の指導も可能です。

「起きた瞬間の痛み」を手放し、快適な朝へ

腰痛は「年齢のせい」と片づけられがちですが、
毎日の“寝方”を見直すことが、症状改善の第一歩です。

いかがでしたでしょうか?

てあつい整体院では、神経学や解剖学などの学術的知見に基づき施術を行っています。

不調の背景は単純ではありません。

生まれ持った身体の特性と日々の生活習慣が掛け合わさり、脳神経・自律神経/筋膜・骨格/ホルモン・栄養/臓器機能などに多面的な影響として表れることがあります。

だからこそ私たちは、評価→施術→再評価を重ね、リセット→学習→定着の段階を丁寧に進めます。

そのプロセスを通じて、心身ともに変化を実感し”自分らしい”日常を過ごしていただけるよう支えていきたいと思っております。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。