こんにちは。てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)。
当院には、
「朝起きると腰が固まって動けない」
「長時間座っていると姿勢を変えざるを得ないほど痛くなる」
「検査では異常がないのに痛みが続き不安になる」
といった患者様が多く来院されます。
実は、そのしつこい腰痛の原因は「筋肉」や「骨格」だけではなく、皮膚の感覚(皮膚感覚)にある可能性があります。
今回はそのメカニズムを、専門家の視点から徹底的に解説していきます。
皮膚は“カラダ最大のセンサー”
皮膚には、触覚・圧覚・温度・痛みなどを感じ取る受容器(センサー)が無数にあります。これらの情報は常に脳へ送られ、体勢・筋肉の力加減・バランスなどのコントロールに使われています。
背中にそっと手を置かれただけで「触れられた」と分かるのも、皮膚感覚が正常に働いているからです。
感覚が乱れると、腰は“守りすぎる”
皮膚からの感覚入力が弱くなると、脳は
「今どんな姿勢なのか?」
「どれくらい力を入れているのか?」
が分からなくなります。
すると脳は不安を感じ、腰回りの筋肉を固めたり力みを作って“防御反応”を起こします。これが長く続くと、慢性的な腰の張りや痛みにつながります。
手術あと・傷あとが原因になることも
皮膚感覚の低下は、次のようなケースで起こりやすくなります。
- 帝王切開・虫垂炎・鼠径ヘルニアなどの開腹手術後
- 腰の手術(椎間板ヘルニアなど)
- 切り傷や擦り傷などのケガ・やけどなどによる皮膚の損傷
傷あと周囲の感覚が鈍くなると、腹圧の調整がうまくできなくなり、腰や背中の筋肉が常に力みやすくなります。これが腰痛を長引かせる原因になっていることもあります。
感覚を整えると、腰の使い方が変わる
皮膚や神経の感覚を整えていくことで、脳が再び正確に体の位置や動きを把握できるようになります。
その結果、
- 無駄な筋肉の緊張が抜ける
- 姿勢が安定する
- 動きがスムーズになる
- 腰の負担が減る
まとめ
てあつい整体院では、神経学・解剖学に基づいた評価と施術を行っています。
不調の背景には、生活習慣・体質・脳神経・筋膜・骨格・ホルモンなど、さまざまな要素が関係しています。
そのため、評価 → 施術 → 再評価を繰り返し、リセット → 学習 → 定着のプロセスを大切にしています。
小さな変化の積み重ねを通じて「動ける身体」「安心して暮らせる毎日」を取り戻していただくことを目指しています。
※ 効果や感じ方には個人差があり、必要な場合は医療機関の受診をおすすめしています。

