MEDIA

腰痛と姿勢の関係

腰痛の犯人は“足の裏”!?足底感覚の低下が腰痛を悪化させる

こんにちは。てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)。

当院には、
「デスクワークで午前中から腰が硬くなる」
「中腰作業で腰がズーンと重くなる」
「湿布や薬ではもう効かなくなってきた」
といった、深刻な悩みを抱えた多くの患者様が来院されます。

実は、そのしつこい腰痛の本当の原因は、あなたが思っている場所とは違う「神経の疲れ」にあるのかもしれません。
今回はそのメカニズムを、専門家の視点から徹底的に解説していきます。


脳への「身体の位置情報」が不明確になると、腰痛につながる

「腰が痛い」と聞くと、多くの方が「筋肉のコリ」や「骨格の歪み」を思い浮かべます。
しかし、実際には“足の裏の感覚”が脳に正しく伝わらなくなることで、姿勢バランスが崩れ、腰への負担が増しているケースが多いのです。

足底には「メカノレセプター」と呼ばれる圧や振動を感じるセンサーが多数存在し、
この情報が末梢神経を通じて脊髄や小脳、脳幹へと伝わり、身体の重心や姿勢を常に調整しています。

つまり、足の裏は“姿勢を制御する神経のセンサー”です。
このセンサーの働きが鈍くなると、脳が「正しい姿勢」を認識できず、腰回りの筋肉を過剰に使ってバランスを取ろうとしてしまうのです。


足底感覚が低下する主な原因

  • 長時間のデスクワークや立ち仕事による感覚の鈍化
  • クッション性の高すぎる靴・厚底スニーカーの常用
  • 外反母趾・扁平足・浮き指など足の変形
  • 加齢や運動不足による神経機能の低下

こうした要因によって足底感覚が低下すると、
脳への「身体の位置情報」が不明確になり、姿勢の歪みや腰部への過負荷を引き起こします。


足底感覚を整えると腰痛が改善する理由

足の裏からの感覚入力が脳にしっかり届くようになると、小脳や脳幹が正確に姿勢を制御できるようになります。
これは単なる“筋肉の緩和”ではなく、「脳が身体のバランスを再学習するプロセス」なのです。

てあつい整体院では、次のような多角的な施術を行っています:

  • ハイボルト療法・TNブレインによる神経刺激
  • トムソンベッドによる骨盤・下肢アライメント矯正
  • 立位評価・足底リセットエクササイズ

これらの施術を通じて、
感覚入力 → 姿勢統合 → 筋肉出力の流れを再構築し、腰の痛みを根本から改善していきます。


「足の裏を整える=姿勢を整える」腰痛の改善につながる

腰痛の多くは、筋肉や骨格だけの問題ではなく、“感覚のズレ”が関係しています。
足の裏の神経が適切に働くことで、脳が身体の位置を正確に把握し、自然な姿勢が保たれるようになります。

足の裏を整えることで、腰の痛みを根本から変えられる可能性があります。


さいごに

てあつい整体院では、神経学や解剖学に基づいた施術を行っています。
不調の背景は単純ではなく、生活習慣や体質、脳神経・筋膜・骨格・ホルモンなどが複雑に関係しています。
だからこそ私たちは、評価 → 施術 → 再評価を重ね、リセット → 学習 → 定着のプロセスを大切にしています。
その積み重ねを通じて「心身の変化」を実感し、あなたらしい日常を取り戻していただけるようサポートいたします。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。


参考文献

  • Frost, L. R., & Crosbie, J. (2015). “Foot sole sensation contributes to postural control in low back pain patients.” Manual Therapy, 20(4), 489–495.
  • Vuillerme, N. et al. (2001). “Changes in postural control with fatigue of the plantar flexor muscles.” Clinical Biomechanics, 16(5), 419–425.