こんにちは。てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)
当院には、
「歩くと腰が重い」「立ち仕事の後に腰が張る」「朝の一歩目がつらい」
といったお悩みを持つ方が多く来院されます。
実はその原因、「足裏(足底)の感覚の低下」が関係しているかもしれません。
今回はそのメカニズムを、専門家の視点から徹底的に解説していきます。
足底は“第2の脳”──姿勢とバランスのセンサー
私たちの足裏には、無数の感覚受容器が存在します。
この受容器が、地面の硬さ・傾き・圧力を感知し、脊髄や小脳へ情報を送っています。
つまり足底は、身体全体の「センサー基地」のような存在です。
歩行や立位でのわずかなバランス調整も、この足底感覚によって支えられています。
もしこの情報がうまく伝わらなければ、身体が傾いているにも関わらず「まっすぐ立てている」というような
“誤作動”状態となり、腰部の筋緊張や姿勢の崩れにつながります。
💡ワンポイント解説:
足底感覚 → 脊髄 → 小脳 → 前庭・視覚系と統合されて、姿勢制御を行っています。
つまり「足のセンサーの乱れ」は、「脳と身体のズレ」につながるのです。
なぜ足の感覚が低下するのか?
- 長時間の立ち仕事やヒール・安全靴の使用
- 外反母趾・扁平足などの構造的変化
- 加齢や運動不足による足底筋群の低下
- 腰痛・膝痛などにより足への荷重バランスが崩れている
これらの要因によって、足底の感覚受容器(メカノレセプター)が鈍くなり、脳への入力情報が減少します。
その結果、脳は「身体の位置」を正確に把握できなくなり、無意識に腰でバランスを取ろうとするのです。
てあつい整体院のアプローチ
てあつい整体院では、「脳神経×歪み×筋肉」という3つの視点から、足底感覚と腰痛を評価・施術しています。
① 感覚入力の再教育(神経リセット)
TNブレインによる三叉神経刺激や、足底への振動刺激を用いて神経の感受性を高めます。
神経の“入り口”から再教育を行うことで、身体の感覚マップを正しく整えます。
② 骨格・姿勢の再調整(トムソンベッド矯正)
足元のバランスが崩れると、骨盤・腰椎も必ず歪みます。
トムソンベッドを用いて、重力下での自然な矯正を行い、無理なく姿勢を整えます。
③ 筋肉・神経の協調性の再構築(ハイボルト×楽トレ)
足底から体幹までの神経伝達を高め、インナーマッスルの正しい収縮パターンを再学習します。
「感じて・動かす」という神経−筋連携を回復させることが、再発しない身体づくりにつながります。
こんな方は、足底のチェックを!
- 朝起きた時、床を踏むと痛い
- スリッパや靴下の裏がすぐ擦れる
- 歩いていると腰がだるくなる
- いつも片足に重心をかけて立つ
- 靴の減り方が左右で違う
これらに当てはまる場合、足の感覚が低下している可能性があります。
痛みを取る前に、「足裏から脳へ正しい情報を送り直す」ことが、根本改善の第一歩です。
まとめ:腰を変えたければ、“足”を変えよう
腰痛は腰だけの問題ではなく、足裏から始まる「情報のズレ」が原因であるケースも少なくありません。
てあつい整体院では、神経・筋肉・骨格・感覚のすべてを統合し、根本から整える施術を行っています。
足元から身体を再教育し、「もう戻らない腰痛」を一緒に目指しましょう。
いかがでしたでしょうか。
てあつい整体院では、神経学や解剖学に基づいた施術を行っています。
不調の背景は単純ではなく、生活習慣や体質、脳神経・筋膜・骨格・ホルモンなどが複雑に関係しています。
だからこそ私たちは、評価 → 施術 → 再評価を重ね、リセット → 学習 → 定着のプロセスを大切にしています。
その積み重ねを通じて「心身の変化」を実感し、あなたらしい日常を取り戻していただけるようサポートいたします。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。
参考文献・出典
- Frost, L. R., & Crosbie, J. (2015).
「足底皮膚感覚の低下は、腰椎神経根の圧迫徴候を有する慢性腰痛患者のバランス制御の変化と関連している」
Gait & Posture, 42(4), 442–448. - McClinton, S., et al. (2018).
「足底部の踵痛を有する人における腰痛と機能障害」
Foot & Ankle International, 39(2), 216–222. - Menz, H. B., Dufour, A. B., Riskowski, J. L., Hillstrom, H. J., & Hannan, M. T. (2013).
「足のアライメント(姿勢)・機能と腰痛の関連:フラミンガム・フット研究」
Rheumatology, 52(12), 2275–2282. - Mosabbir, A. A., et al. (2022).
「慢性腰痛の発症メカニズム」
Life, 13(1), 84. (MDPI)

