こんにちは。
てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)。
当院には、
「デスクワークで午前中から腰が硬くなる」
「中腰作業で腰がズーンと重くなる」
「湿布や薬ではもう効かなくなってきた」
といった、深刻な悩みを抱えた多くの患者様が来院されます。
実は、そのしつこい腰痛の本当の原因は、
あなたが思っている場所とは違う「神経の疲れ」にあるのかもしれません。
今回はそのメカニズムを、専門家の視点から徹底的に解説していきます。
慢性痛とは「組織の問題」ではないことが多い
一般的に痛みは、
「ケガ」「炎症」「組織の損傷」
などによって生じます。
しかし、3か月以上続く慢性痛では、必ずしもこれらが原因ではないケースが多く見られます。
慢性痛では、
- 痛みを感じる神経が過敏になる
- 脳が「危険だ」と学習してしまう
- 実際には安全でも、痛みとして出力される
といった状態が起こります。
つまり慢性痛は、
身体の問題 + 神経・脳の問題
が重なって起きている状態なのです。
感覚は「一つ」ではなく、複数存在する
私たちの身体には、次のような感覚があります。
- 体性感覚:触覚、圧覚、温度、痛覚など
- 固有感覚:関節や筋肉の位置・動きの感覚
- 前庭感覚:バランス、頭の位置、加速度
- 視覚:目から入る情報
- 聴覚:音の刺激
脳はこれらの感覚を同時に統合しながら、
「今の身体は安全か?危険か?」を判断しています。
慢性痛では「感覚の統合」が崩れている
慢性痛の方を評価すると、
- 触られていないのに痛みを感じる
- 少し動かすだけで強い恐怖感が出る
- バランスが悪い
- 目を閉じると不安定になる
といった特徴が見られることがあります。
これは、
- 一部の感覚入力が弱くなり
- 別の感覚(痛み・恐怖)が過剰に強調され
- 脳が「常に危険」と誤認識している
状態と考えられます。
多層感覚刺激とは何か
多層感覚刺激とは、
- 触覚
- 関節感覚
- 視覚
- 前庭感覚
- 神経刺激
などを同時または段階的に刺激するアプローチです。
単に「痛いところをほぐす」のではなく、
脳に対して『安全な情報』を多方面から届ける
ことを目的としています。
多層感覚刺激が慢性痛に有効な理由
脳の過剰な警戒を下げる
複数の感覚から
「動いても大丈夫」「触れても問題ない」という情報が入ることで、
脳の警戒レベルが下がります。
その結果、
- 痛みの出力が下がる
- 筋肉の緊張が抜けやすくなる
といった変化が起こります。
感覚マップの再学習が起こる
慢性痛では、脳内の身体地図(ボディマップ)が歪んでいることが知られています。
多層感覚刺激により、
- 正確な触覚
- 正確な関節位置情報
が入力されることで、
身体地図の再学習が起こり、痛みの誤作動が減少します。
下降性疼痛抑制系が働きやすくなる
脳は本来、痛みを抑制する仕組み(下降性疼痛抑制系)を持っています。
安全な感覚入力が増えると、
- 脳幹
- 大脳皮質
からの痛み抑制信号が働きやすくなり、
「痛みを感じにくい状態」が作られます。
当院が多層感覚刺激を重視する理由
てあつい整体院では、
- 骨格・関節の調整
- 筋肉・筋膜へのアプローチ
- 神経への刺激
- 姿勢・動作の再学習
を組み合わせ、多層的に感覚へアプローチしています。
これは、
「その場で楽」ではなく「脳が変わり、戻りにくい身体」を作る
ためです。
まとめ|慢性痛改善のカギは「脳に安全を教えること」
いかがでしたでしょうか?
てあつい整体院では、神経学や解剖学に基づいた施術を行っています。
不調の背景は単純ではなく、生活習慣や体質、脳神経・筋膜・骨格・ホルモンなどが複雑に関係しています。
だからこそ私たちは、評価 → 施術 → 再評価を重ね、リセット → 学習 → 定着のプロセスを大切にしています。
その積み重ねを通じて「心身の変化」を実感し、あなたらしい日常を取り戻していただけるようサポートいたします。
※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。
