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腰痛と姿勢の関係

なぜ生理痛の時に腰も痛くなるの?――脳神経とホルモンの視点から解説

こんにちは。てあつい整体院の佐伯です(柔道整復師・国家資格保有)。
当院には、
「デスクワークで午前中から腰が硬くなる」
「中腰作業で腰がズーンと重くなる」
「湿布や薬ではもう効かなくなってきた」
といった深刻な悩みを抱えた多くの患者様が来院されます。

実は、そのしつこい腰痛の本当の原因は、あなたが思っている場所とは違う“神経の疲れ”にあるかもしれません。
今回は、生理痛と腰痛がなぜ同時に起こるのかを、脳神経・ホルモン・骨盤の関係から専門的にわかりやすく解説していきます。


なぜ生理の時に腰が痛くなるのか?

プロスタグランジンによる子宮収縮と血流不足

生理中はプロスタグランジンという物質が増え、子宮を収縮させて経血を排出します。
しかし過剰になると、
・子宮周囲の血流が低下する
・骨盤内の筋肉や仙骨周囲の筋膜が硬くなる
結果として、下腹部の痛みだけでなく腰痛・だるさとして感じられるようになります。

痛みを抑える脳のシステムが働きにくくなる

人の身体には、痛みを抑える下降性疼痛抑制系(脳幹:PMRFなどが影響)という仕組みがあります。
しかし、生理前後はホルモンバランスやストレス・睡眠不足の影響でこの機能が低下しやすく、
痛みを感じやすくなる(痛覚過敏)状態になります。
その結果、子宮の痛みが腰・骨盤・仙骨周囲にまで広がって感じられることがあります。

子宮と腰は「靭帯と筋膜」で繋がっている

子宮は靭帯によって仙骨とつながっています。
子宮が収縮すると、この靭帯を介して仙骨・腰椎周囲の筋膜や神経に緊張が伝わるため、腰痛を引き起こします。
特に、生理中の骨盤内の血行不良や筋膜の滑走不全があると、腰の重だるさ・ズキズキした痛みにつながります。


てあつい整体院のアプローチ

「骨盤、子宮内の血流を増加」させつつ、「痛みを抑えるシステム」を活性化させていきます。

  • 特殊電流を用いた機材による子宮血流改善
  • 水素吸引、TNブレインによる自律神経調整
  • 多裂筋・仙腸関節・大腰筋の骨盤・腰部調整
  • 視覚・前庭・体性感覚への入力による脳神経アプローチ

参考文献

  • Dawood MY. Primary dysmenorrhea: advances in pathogenesis and management. Obstet Gynecol. 2006.
  • Fields HL. Descending pain modulation pathways. Annu Rev Neurosci. 2004.
  • Tracey I, Mantyh PW. The cerebral signature for pain perception and modulation. Neuron. 2007.
  • Iacovides S. The impact of dysmenorrhea on quality of life. Hum Reprod Update. 2015.

いかがでしたでしょうか?
てあつい整体院では、神経学や解剖学に基づいた施術を行っています。
不調の背景は単純ではなく、生活習慣や体質、脳神経・筋膜・骨格・ホルモンなどが複雑に関係しています。
だからこそ私たちは、評価 → 施術 → 再評価を重ね、リセット → 学習 → 定着のプロセスを大切にしています。
その積み重ねを通じて「心身の変化」を実感し、あなたらしい日常を取り戻していただけるようサポートいたします。

※効果や体感には個人差があり、必要に応じて医療機関の受診をご案内します。